BodyProのダイエットは、健康的でキレイに痩せることを目的としています。
健康的でキレイに痩せるためには、必要栄養素を欠かさずに摂取し、効果的な運動効果を得られることが大切です。
当院で栄養摂取の2本柱としているのが、「ミドリムシ」と「プロテイン」。
今日は、まず1つ目の「プロテイン」についてお話しします。
「プロテイン」と聞くと、アスリートが筋肉を作るための食品、というイメージが強く、筋肉がついて太ってしまうのでは? と思ってしまいがちですが、そうではありません。
プロテインには、
・アスリートが主に使う動物性タンパク質(主原料は牛乳)の「ホエイプロテイン」と「カゼイプロテイン」
・ダイエットに適した植物性タンパク質(主原料は大豆)の「ソイプロテイン」
の3種類があります。
プロテインとはタンパク質のことで、主原料からタンパク質のみを抽出して製造されていますので、必要なタンパク質のみを効率よく体内に取り入れることができます。
ではタンパク質の必要性とは??
人間の体の70%は水分と言いますが、次に大きなウェイトを占めているのはタンパク質です。
体重の約20%(体重50kgの人で約10kg)を占めています。
タンパク質は分解するとアミノ酸になるのですが、このアミノ酸がどのような形状でつながるかによって、皮膚になったり髪の毛になったり、内臓、爪・・・などの組織になっていくのです。
タンパク質が不足したダイエットをすると、肌荒れしたり髪の毛がパサパサになったり、体を壊してしまったり・・・という理由が分かりますよね。
当院が使用しているプロテインは、「ソイプロテイン」でタンパク質含有量が83%の高品質の製品です。
よくテレビやインターネットで出ている某プロテインダイエット社の製品は、価格はお安いのですが、タンパク質含有量は40%。
多くを糖質が占めていることになります。
多くを糖質が占めている製品は、1食、2食をプロテイン飲料に代えることを前提としています。
価格はお安いですが、タンパク質あたりの価格に置き換えると・・・?
糖質をより多く摂るのであれば、ごはんやパンの方がお得で腹持ちもいいかもしれませんね。
ちなみに、巷では糖質オフが流行ですが、最近糖質オフの危険性の研究が発表されていましたね。
それはどういう理由なのでしょう?
糖質は、体内で最も多く、また早くエネルギーとなる燃料です。
特に運動前の摂取には適しています。
この糖質という燃料を使いきると、体はタンパク質を燃料にしていきます。
つまり、糖質をオフにしてしまうと、体はタンパク質からエネルギーを再生しようとしてしまうため、本来なら他の組織・・・先に述べたような髪の毛や皮膚や内臓や・・・に使われるはずのものを使ってしまうことになります。
筋肉や血液もタンパク質を原料とされているので、タンパク質が必要以上に損なわれると、体の組織が壊れてしまいます。
そして、そのエネルギーを燃やす工場となるのが筋肉です。
人間は、空腹時間が長くなると、筋肉がエネルギーを作ろうと分解するため、一時的に痩せます。
ただ、そうして痩せた体は、筋肉量が減っていることになるため、基礎代謝が低下し、太りやすい体質となり、リバウンドを生むのです。
また、ダイエットで気になる体重ですが、いわゆる体重とは、「体脂肪量」と「除脂肪体重」とに分かれます。
「除脂肪体重」は、筋肉や骨・内臓とそれ以外の水分(血液や体組織に含まれる水分、胃腸の食べ物や排せつ前の尿など)に分けられます。
この除脂肪体重は、ダイエットをしても減らしてはいけないものなのです。
減らしてもいい「体脂肪量」は、体重×体脂肪率で計算することができます。
つまり、抜くだけダイエット、オンリーダイエットなど、栄養素を無視したダイエットは、エネルギーを作る筋肉量を減らしてしまっているのです。
ちなみに、測るだけダイエットは、目先の食事量などで短期的に変化する「それ以外の水分」に左右されて一喜一憂しているに過ぎません。
では、当院で取り入れている「ソイプロテイン」を効果的に摂るにはどうするのがいいのでしょうか?
ソイプロテインは、満腹感が得られ、長時間持続し、代謝を活発にする働きがあります。
ただ、吸収に時間が掛かり、粉っぽく飲みにくい感が否めませんので、摂取方法を工夫する必要があります。
先に述べたように、空腹感が長時間続くことを避ければいいのですから、まずは間食として取り入れてみましょう。
ちょっと小腹がすいて何かを食べてしまうのを、プロテインに代えます。
吸収には時間が掛かりますから、満腹感を感じるまでに約1~2時間は様子を見てください。
プロテインでタンパク質の補給ができますので(100%ではありませんよ!)、食事でタンパク質を多く摂る場合は、どちらかを調整します。
食事がおにぎりやパン、パスタなど糖質が主になる場合は、一緒に摂取しておくといいですね。
逆に、食事で肉料理などを取る場合は、タンパク質が適量に摂取できるので、余分に取ってしまい、それが体脂肪に代わってしまうのでプロテインをパスするか、料理を極端に減らすかどちらかが必要になります。
特に運動をしない人だと、除脂肪体重1kgあたり1.1gあれば必要量です。
少し筋肉も増やしたいな、と思う人で1.3g、ジョギングや軽い筋トレをする人で1.5gくらいです。
とはいえもちろん減量が目的ですから、持続している満腹感を利用して通常の食事量より減らしてみてくださいね。
そこで心配となる他の栄養素については、次回お話する「ミドリムシ」の出番です。
もうちょっとだけお付き合いくださいね。
主原料となっている大豆にはご存じの通り、イソフラボンが豊富に含まれています。
このイソフラボンは、エストロゲンという女性ホルモンと分子構造が似ているので、女性らしい体を保つのに適しています。
イソフラボンとサボニンには、老化を防ぐ抗酸化作用があり、コレステロール値を低価させたり、ホルモンバランスを正常に保つ働きがあるので、健康的にもよいのです。
また、甲状腺の組織を活性化するので、全身の細胞の代謝を高める、と言われています。
イソフラボンの過剰摂取がホルモンバランスを崩すとして、妊婦さんや乳幼児は注意が必要と思われがちですが、プロテイン製造工程で残っているイソフラボン量ですので、過敏になるほどではありません。
飲みやすい飲み方としては、牛乳やオレンジジュースなど柑橘系の味が濃いものに溶かして飲む方法がおすすめです。
ちなみに私と院長は豆乳派です。
牛乳で飲む場合、カロリーが低い低脂肪乳、無脂肪乳がおすすめです。
濃厚牛乳や普通の牛乳は半分が糖質(脂肪)ですから。
これは、ブラックコーヒーを少し含んだソイラテで割っています。
長い間、お付き合いいただきましたが、健康的にダイエットに取り組む理由が少し分かっていただけましたでしょうか?
次回は、栄養素を多く含んだ「ミドリムシ」とタンパク質の関係をお話します。
頑張って、ダイエットに取り組んでみましょう!